マンション管理組合の運営と役割
住まい選びにおいて、マンションと戸建て住宅の違いは外見だけではなく生活スタイルそのものの違いになります。マンションでは、エントランスや廊下などの共用部分は住人全員の共有財産で、文字通り一つ屋根の下で共同生活を営むことなります。そのため、共有部の維持管理費などを住人全員で分担することができるので、1世帯で生活する戸建て住宅では難しい有人警備や大規模マンションのコンシェルジュなどの充実したサービスを、手ごろな負担で利用することができます。共有サービスの充実というメリットの代償ということではありませんが、マンションの住人は管理規約を守ることが求められます。
ただし、マンション各戸のオーナーは全員が管理組合のメンバーとして、管理規約を決める手順に議決権を持っています。ペットの飼育や楽器の演奏など、近隣住戸にも影響する規約で、時代や住人のライフスタイルにそぐわなくなったものは管理組合の総会で改定することが可能です。マンション住人は管理組合を通じて生活を改善する手段を持っていることを自覚することが大切です。